華やかなランウェイを颯爽と歩く姿で
世界のファッション界にその名を刻んだ冨永愛さん。
しかし彼女の真の魅力は
カメラのフラッシュの外にあるのかもしれません。
実は、国際協力NGO「ジョイセフ(JOICFP)」の
公式アンバサダーとして、アフリカや日本の被災地を訪れ
女性たちの命と未来を守る活動に取り組んでいるのです。
今回は、モデルとしてだけでなく
“社会を動かす存在”として進化し続ける
冨永さんの素顔に迫ります。
世界的なモデル・冨永愛の軌跡
冨永愛さんは1982年、神奈川県相模原市生まれ。
17歳でパリコレにデビューし
その後はディオール、ルイ・ヴィトン
ジャン・ポール・ゴルチエなど世界の一流メゾンのショーに出演。
アジア人としては異例の快進撃を続け
「東洋の神秘」と称される存在に。
一方で、30代を迎えた彼女は
「モデルという肩書きだけでは足りない」
と感じ始めたといいます。
NGO「ジョイセフ」との出会いと信念の芽生え
冨永さんがジョイセフと出会ったのは2010年。
ホワイトリボンのチャリティイベント
「MODE for Charity」に参加したのがきっかけです。
イベント後、彼女はジョイセフの理念に強く共感し
同年には支援先のアフリカ・ザンビアを訪問。
妊産婦の命を守る活動を現地で目の当たりにし
「この活動をもっと多くの人に知ってもらいたい」
と感じた彼女は
2011年にジョイセフアンバサダーに正式就任します。
タンザニアでの体験──“本当に必要な支援”を伝える役割
2012年にはタンザニアを訪れ
村での衛生指導や教育プログラムに参加。
「現地の女性たちは、正しい知識や物資があれば
もっと安心して子どもを産み育てられる」と痛感し
自身のSNSや講演、メディア出演を通して発信を続けています。
さらに、2011年の東日本大震災以降は
岩手・宮城などの被災地で女性支援活動を継続的に行っており
「声を上げにくい女性たちの代弁者」でもあるのです。
“見た目だけではない”美しさの体現者としての冨永愛
冨永さんはこう語っています。
「モデルの仕事で得た影響力を、人の役に立てたい。
美しさとは、社会の中でどんな行動をするかに
宿るものだと思います。」
この姿勢に、多くのファンや同業者が共感。
彼女の活動は、単なる“セレブのボランティア”ではなく
「本気の社会貢献」として国際的にも高く評価されています。
まとめ
冨永愛さんは、ランウェイを飾る華やかさだけでなく
泥にまみれて人々の声に耳を傾ける誠実さでも
世界を魅了しています。
その活動の根底にあるのは
「誰もが健康で、尊厳を持って生きられる社会をつくりたい」
という強い思い。
モデルから社会活動家へ──彼女が見せる“もうひとつの顔”は
私たちが本当に大切にすべき
「美しさとは何か」を問いかけてくれます。

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