NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に登場する
一橋治済(ひとつばし はるさだ)。
彼は江戸時代後期に幕政へ大きな影響を与えた人物であり
その辣腕ぶりから「江戸の怪物」とも称されました。
徳川吉宗の孫であり、11代将軍・徳川家斉の父でもある治済は
どのような策略を巡らせて幕政に関与したのか?
また、彼の人物像や
ドラマ『べらぼう』での描かれ方についても
詳しく解説していきます。
一橋治済って何者?江戸時代の“キングメーカー”だった!
1751年(宝暦元年)生まれの一橋治済は
あの徳川吉宗の孫。
つまり、血筋はエリート中のエリート。
彼が継いだ一橋家は、将軍家のバックアップとして設立された
御三卿のひとつで、「いざというときは将軍になれる家系」
という特権を持っていました。
しかし、治済は「いざというとき」を待てなかった男。
“ならば、自分で将軍を作ってしまえばいい”と考え
政治の表舞台に出ることなく
陰で権力を操る道を選んだのです。
「息子を将軍にするためなら何でもやる!」— 衝撃の後継者争い
治済の人生最大の目標は、息子・徳川家斉を将軍にすること。
しかし、そのためには
当時の将軍・家治が目をかけていた田安定信(たやす さだのぶ)
という強力なライバルを蹴落とす必要がありました。
治済が仕掛けた策略とは?
- 田安定信の評判を下げるため、根回しを開始!
- 幕府内で田沼意次の賄賂政治を批判し、田安家との関係を断つ!
- 自分の息子・家斉を「次期将軍にふさわしい」と強くアピール!
その結果、1787年、徳川家斉がわずか15歳で将軍に就任!
ライバルだった田安定信は失脚し
一橋治済は「将軍の父」として
絶大な権力を握ることに成功しました。
「江戸の怪物」ここに爆誕!治済の“やりたい放題”な政治
息子・家斉を将軍にした後、治済は幕府の実権を握り
次々と自分の息のかかった人物を要職に配置しました。
「俺に逆らう奴は幕府から追放だ!」とばかりに
権力を拡大していきます。
しかし、やりすぎたせいで、老中・松平定信との関係が悪化。
「寛政の改革」を進めようとする定信と対立し
治済の権力は次第に揺らいでいきました。
「浪費家?それとも天才?」豪快すぎる一橋治済の生活
権力を手に入れた治済は、次第に派手な遊びに走ります。
- 「将軍の父専用の超豪華邸宅」を建築!(当然、幕府の金で…)
- 贅沢な宴を連日開催!(家臣も呆れ顔)
- 莫大な賄賂を使ってさらに権力を拡大!
しかし、この豪華な生活が幕府の財政を圧迫し
後に問題となっていきます。
『べらぼう』での一橋治済、生田斗真が演じる「悪のカリスマ」
大河ドラマ『べらぼう』では
生田斗真さんがこの野心家・一橋治済を演じています。
生田さんといえば
これまでにもカリスマ性のある役柄を多く演じてきましたが
今回の治済役では「冷徹な黒幕」という側面が
強調されています。
予告映像から読み取れるポイント
- 冷たい笑みを浮かべながら部下を操るシーン
- 権力を手にするために策を巡らせる場面
- まるで現代の政治家のような交渉術を披露
これはもう、「江戸のゲーム・オブ・スローンズ」!?
といった声も。
生田斗真さんがどのように治済を演じるのか
ますます楽しみですね!
まとめ
一橋治済は、江戸時代後期において
まさに「キングメーカー」として暗躍した人物でした。
『べらぼう』では
この「江戸の怪物」一橋治済の権力闘争が
どのように描かれるのか、大注目です!



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